実写映画『ジョジョの奇妙な冒険』を観ました。

今年は私の好きな漫画の実写ラッシュです。(『無限の住人』『銀魂』など)
漫画大好き人間の私としては実写と聞くたびに胸がきゅぅぅ~っとします。成功例の方が少ないので。
それに今回は何といっても「ジョジョの奇妙な冒険」。週刊少年ジャンプで第一話から読んでいる私の心を支える漫画の一つ。
実写化が発表され、ビジュアルが公開され、映画館で予告編を見るたび胸がきゅぅぅぅぅぅぅ~っとしてました。

観に行くべきか行かざるべきか。

信頼できる映画好きの方の評判を聞くと「悪くない」「結構面白かった」とのこと。ならば酷い出来ではないと安心したものの、映画館に足を運ぶ決定打にまで至りませんでした。
モヤモヤすること数日。ツイッターで原作を愛する人が、映画に関してこんなツイートをしているのを目にしました。

「漫画の承太郎の帽子についている『JO』のロゴ。コマによってついている位置が変わるけど、映画もそれに合わせて『JO』の位置がカットによって変わるところまで再現されていた。」

これを見て「観に行こう」、と思いました。
役者さんが原作の絵と似ている似ていないは置いておいて、作る側がちゃんと原作を読み込んで映画を製作したことに、誠意を感じたからです。

ようやく劇場へ足を運び、観た感想ですが、「結構面白かった。」
他の方の感想とまるかぶりですが、ほんとに、結構面白かったんです。
シナリオは主要のスタンド使い以外のエピソードがざっくりと削られたり、改変がされています。けれど、映画として時間以内に観客を楽しませるためにこの決断は良かったと思います。下手に全キャラだして観客が混乱するよりは、私はこのやり方を支持します。
もちろん原作を読みこんでいる私からすると、細かいところへの相違はいなめません。でもそれは「細かいこと」として置いておくと、「第一章」としてきれいにまとめてありました。
観終わった後、原作を知らないであろう小学生くらいのお子様から「面白かったね」「続きが見たいね」という声が聞こえたので映画としてちゃんと面白さを踏まえていたのだと思います。

さてさて、ここからは「細かいこと」。まず、

こ こ は 日 本 な の か ?

原作は東北の架空の都市「杜王町」を舞台としているのですが、撮影はスペインロケとのことで、やはり道路の質や樹木、そして空気が日本ではない。その違和感に最初はモヤっとしたのですが、原作者の荒木飛呂彦のセンスが当時から日本的なものから離れているので、見ているうちにどうでもよくなりました。
杜王町杜王町ということで。
そして役者さん。もう荒木飛呂彦ワールドの再現なのでコスプレ、としか言いようがないのですが、「がんばった」と思います。
主演の山崎賢人という若手の俳優ですが、東方仗助の設定「父親はイギリス系アメリカ人ジョセフ・ジョースター」からすると、そうとは思えない日本人のお顔です(カラコンしてましたが)。けれど観ているうちに原作の仗助のちょっと眠そうなまぶたや、尖った眉尻(これはメイクですが)、ふてくされたような下唇が見ているうちに「仗助」っぽいかも、と思いました。
これは想像ですが、山崎さんは有名な漫画の主演で相当プレッシャーがあったことだと思います。「こんなの仗助じゃない。」そういわれるのが一番怖かったのではないでしょうか。だから、相当漫画を読み込んで、東方仗助に「なった」。
コスプレイヤーさんでも“なりきる”ことで、「憑依」したかのようにキャラクターに似てくることがあるんですよね。すごく不思議なことなんですが。

脇を固める役者さんに東方良平(仗助の祖父)が國村準。東方知子(仗助の母)が観月ありさ
國村準、映画『哭声』でふんどし姿で村人を震え上がらせたり、『シン・ゴジラ』では「仕事ですから」の一言で観客をシビさせたり、ジョジョでは杜王町を守るやさしい正義のおまわりさんだったり。國村準……すごい。
観月ありさが東方知子とは全く知らなくて、初登場シーンでちょっと驚きました。ついこの間(と言ってもかなり前ですが)伝説の少女だったのに高校生の母親役をやる年齢なんですねー。「気の強い美貌のシングルマザー」という知子さんのイメージと合っていてよかった。
こういう、何の能力もない普通の人の配役って私はけっこう重要視しています。
「普通」を上手く演じられる人がいるからこそ能力者の存在が引き立ちます。
さらに、この三人で漫画ではなかった東方家の食事シーンなどの日常が映画では描かれています。このシーンがあることで仗助の「守るべきもの」の形がしっかりとみえて、原作を知らない人でも感情移入しやすくなっていると思います。
あと、これだけは突っ込ませてください、承太郎の髪の毛と同化した帽子。実写で見るとやっぱりヘン!!

次にスタンドのCG効果。
これが思った以上によかったです。前に観た『銀魂』のCGが「もっとがんばりましょう!」な出来だったので、心配していたのですが、これならOK!!というレベル。
水の表現(スタンド:アクアネックスレス)はちょっと違和感がありましたがバッドカンパニーのCGはすごくよかった。  
シン・ゴジラといい最近の日本のCG(外国への注文もあるかもしれませんが)は本当にレベルが上がったと思います。逆に銀魂のあのCGのクオリティは何だったのかと。

第1章が面白かったので第2章3章も観に行くと思います。
2章のラストの予想ですが、靴のムカデヤで吉良が逃げるところまでではないかと。漫画で読んでいる時、あそこまで追いつめての吉良を逃すという、絶望が半端ないシーンでした。

このシーン、映画のラストとして、次回作への引きとして、最高にいいシーンだと思いません?

 

もっと語りたいのですが、長くなるので第1章感想はここまで。