システマ

失ったのか絶えたのか

セミナー二日目。この人も日が多かった。本部セミナーが二日連続でこんな大入りなのは、一年を通してまれではないかと思う。ミカエルは昨日よりもさらにノリノリで指導。 私が見た限りだけど、日本でのセミナーのミカエルは、どんなに大盛況でもここまでノリ…

右のポッケにゃ夢がある 左のポッケにゃ1500ルーブル

クレジットカードを紛失したと勘違いして、カードを止めてしまってから一夜が明けた。手元に残った現金からシステマの土日セミナー費、平日のクラス費、帰りの空港までの電車賃を差し引いたら、1500ルーブルちょっとだった。日本円に換算すると約300…

厄日の終わり

全身が震えた。旅行の手引きなどには「クレジットカードを紛失した場合」の項が必ずある。まさか自分が、それに当てはまるときが来るとは思わなかった。どこでなくしたのだろうか。夜のクラスが終わった後、更衣室の電気がどこかわからなかったので暗闇の中…

厄日 その2

ベラルースカヤから地下鉄で3駅だったかな。バリカードナヤ駅に到着。 モスクワ動物園 ライオン、お昼寝中。 あらぶるペリカン UMA!未確認何とか生物ではなく馬。 オラウータン。ぼいんちゃん。 動物園は結構のんびり休憩をはさみつつ見ていても2時間…

厄日 その1

モスクワ滞在、三日目。この日の朝のクラスはザイコ氏の受け持ち。 左側の器具にかかっているのは熊の一枚毛皮!なにか、用途があるみたいです。 システマ台湾の人たちがいるので、朝のクラスとは思えないほど人か多かった。ワークは、手首やひじ、肩を極め…

「それだけ」を学ぶ

モスクワ滞在二日目。この日は朝と夜にあるザイコフスキーさん(以下ザイコ氏)のクラスに参加した。 本部前。この日はしっとり雨模様。 敷地内。道場がある建物の入り口。 モスクワ本部には地元の生徒さんはもちろん、世界各国のシステマ団体から学びにやっ…

モスクワの夜は青かった

フライト時間は約9時間強。シェレメーチェボ空港に到着。モスクワと日本の時差は6時間。モスクワの方が遅い。したがって5月31日の昼13時に日本を離陸して、9時間フライトして同日の16時過ぎにモスクワに着く。何か時間をタイムリープした気分だけ…

再び、モスクワへ

5月31日。私はロシアのモスクワに再びシステマ本部を訪れるため成田空港へ向かった。日程は5泊7日。2回目とはいえ、私は外国語を話す以前に人と話すこと自体が苦手なので、やっぱり不安でいっぱいだった。出発前、システマのロシア本部に精通している…

バク転・逆立ち・地球体操

連休の最終日。浅谷 康さんが主宰するワークショップに参加した。浅谷 康さんはオーストラリア在住のスタントマン、ダンサーで、世界中から映画や特撮のオファーがある業界では有名な方だ。その忙しい浅谷さんが連休に来日されてワークショップをやる、とシ…

それは時間で決まるものではなくて、

システマインストラクターのNさんが首都圏から離れた場所へ移住する。それにともなってNさんの特別クラスが開かれることになった。彼女とはモスクワで数日、というか数時間だけの付き合いだった。ただそれだけの時間だったけれど、彼女のシステマに対する…

鎖をめぐる何やら

結構前の稽古のことだった。 先生が「そこのスーパーでチェーンの特売がやっていたので、買ってきちゃった!」と言わんばかりの大量のチェーンを持ってきて、ジュララっと畳の上に置いた。チェーンとは、別にロシアの特殊な武器名とかではなく、そのまんまの…

模造の刃がある暮らし

システマのトレーニングナイフを買った。実は、システマを習い始めてから、自分のトレーニングナイフを持ったことがなかった。習い始めて、定期的に通うようになった人は、ほぼ全員、マイナイフを持つ。その中で、私はずっと、3年近くもナイフを持たずにき…

一人遊びと動く瞑想

先日のシステマのクラスは、腕や足などを動かして、それに生じた力で重心の移動を感じたり、重心の移動から身体に生まれた新たな変化を感じるというものだった。人を何度も入れ替えて組む通常のワークや、大人数でもみくちゃになるマスアタックというワーク…

正しい拳の作り方 

私の通っているシステマのクラスは、ここ数回、「拳の正しい作り方」についてを念入りにやっている。「拳を作る」というと、フルコンタクトの空手などは巻き藁を素手で殴って、手の皮を厚くしたりするやり方がある。(今でも、そのやり方をしているのか不明…

与えよ、さらば君の拳に星は宿る

今回の旅行で私にとって何だったのだろうか、と考える。それは同時に、私にとってシステマとは何だったのかと考えることと同じでもある。 まず、「人見知り」については、相変わらずといったところ。でも、私は自分が思っているよりも、ずっと人が好きだと言…

私の居場所、還る場所

モスクワ最終日。ホテルの朝食ビッフェに行った。ビッフェ会場を仕切っている従業員の女性に、ルームナンバーを告げようとすると「知ってる、406号室でしょ?」と彼女は微笑んだ。この3日、私を含め、彼女はどの宿泊者にも笑顔を見せたことがないので、…

静も動も何もかも、全て。

観光時間40分(道に迷った時間含む)。ベラルースカヤに戻ってきました。もはや地元感覚。 夜遅くのベラルースカヤ駅周辺。 夕食はロシア料理のファーストフード店「テレモーク」にした。このお店もSさんのおすすめ。注文の際、英語メニューを頼んだら、…

世界は摩擦を拒絶しない 

目が覚めると、自分が今どこにいるのかわからなくて、少し混乱した。セミナーからホテルに帰ってきて、大泣きしたあと、疲れて寝てしまったのだった。私は食べると機嫌がよくなると前に書いたけど、眠るといやな事とか結構どうでも良くなる。やっぱり、単純…

闇に色はあるのか 

スーザン・ケインという作家が「内向型人間の時代 社会を静かな人の力」*1を出版し、ベストセラーになった。本の概要は「社会的には外向的な人が評価されるが、内向的な人には外向的な人間にはない強みと能力がある」というものだ。私はまちがいなく、純度の…

静寂は何を奏でる

異国でのはじめて朝。時差のせいもあって、早めに目が覚めた。モーニングコールは頼んだ時間より10分以上遅れて鳴った。多分、今時モーニングコールを頼む人なんてほとんどいなくて、フロントの人も忘れていたのだろう。電話の声が、心なしか申し訳なさそ…

ロシアの夜には火花が似合う

飛行機がモスクワのシェレメチェボ空港に到着。 実は、モスクワの空港は、初めてではない。2X年前の海外旅行の際、乗った飛行機がモスクワ空港に立ち寄ったのだった。その時は、ロシアはまだソ連だった。空港はこんなにきれいじゃなく、夜だと言うのに電気…

翼よ!あれが莫斯科の灯だ

いよいよ出発当日の朝が来た。荷物が詰まったスーツケースを引きずって歩くことになかなか慣れなくて、予行練習をしておけばよかったと思った。行きの成田空港までの交通手段は、スカイライナーにした。値はちょっと張るけれど、とにかく早い。車内は私を含…

迷わず行けよ行けば迷うさ

今回はモスクワ旅行に向けての準備ダイジェストをお届けします。 B月最終週とりあえず一人旅が確定したので、旅行会社に見積もりをメールで依頼。翌日からパスポート申請、クレジットカードを作成、スーツケースを買ったり、ロシアの情報を調べたりと、普段…

おろしや国ひとり旅、確定す。

ロシアは、あれだけ大きくて歴史がある国なのに、どこかマイナーなイメージがある。ソビエト社会主義共和国連邦という、閉じられた時代があったせいもあるけど、それにしたって崩壊したのは四半世紀も前だ。とにかく、国の規模に対して情報が少なすぎる。大…

深海魚は地上を目指す

空気を読め、と言う言葉がある。「KY」と略されて流行語にもなった。私は、空気の読み方がわからない。空気というものが読めなくて、子供の頃から上手に人の輪に馴染む事ができなかった。そのうち、周囲と同じ行動をすればなんとかなるという処世術を身に…

ステップ・バイ・ステップ

システマが他の武術と一線を駕すのは、技術的に色々あるのだろうけど、そこは置いといて、なによりも創始者であるミカエル・リャブコ師(以下ミカエル)がご存命ということではないだろうか。そう、これを書いている2016年11月時点で、生きているんで…

私は「わからない」に出会う。その2

長い引きこもりの賜物か、天性のものなのか、私は素晴らしいほどの方向音痴である。システマ初参加の予約当日、会場への所要時間に30分上乗せして家を出たというのに、結局迷って、練習場である体育館に10分近く遅れて到着した。システマの予約は、プラ…

私は「わからない」に出会う。 その1

201X年某月某日。私はロシアのモスクワいた。確か私は、3、4年前まで、ほぼ引きこもりのような生活をしていたはず。臆病な上に不器用で、人にも社会にも対応できない私は、ちょっとしたことで、すぐに自分の世界に閉じこもる。自分は一生、閉じこもった…

はじめに

私は呼吸の仕方がわからない。と言うと、変だと思うかもしれない。もちろん、生まれて産声を上げたときから今日まで、私は呼吸をし続けている。呼吸器系の持病があるわけでもない。目の前にある空気を、吸って吐く。ただ、それだけのことに私は難儀する。も…