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与えよ、さらば君の拳に星は宿る

今回の旅行で私にとって何だったのだろうか、と考える。それは同時に、私にとってシステマとは何だったのかと考えることと同じでもある。 まず、「人見知り」については、相変わらずといったところ。でも、私は自分が思っているよりも、ずっと人が好きだと言…

私の居場所、還る場所

モスクワ最終日。ホテルの朝食ビッフェに行った。ビッフェ会場を仕切っている従業員の女性に、ルームナンバーを告げようとすると「知ってる、406号室でしょ?」と彼女は微笑んだ。この3日、私を含め、彼女はどの宿泊者にも笑顔を見せたことがないので、…

静も動も何もかも、全て。

観光時間40分(道に迷った時間含む)。ベラルースカヤに戻ってきました。もはや地元感覚。 夜遅くのベラルースカヤ駅周辺。 夕食はロシア料理のファーストフード店「テレモーク」にした。このお店もSさんのおすすめ。注文の際、英語メニューを頼んだら、…

世界は摩擦を拒絶しない 

目が覚めると、自分が今どこにいるのかわからなくて、少し混乱した。セミナーからホテルに帰ってきて、大泣きしたあと、疲れて寝てしまったのだった。私は食べると機嫌がよくなると前に書いたけど、眠るといやな事とか結構どうでも良くなる。やっぱり、単純…

闇に色はあるのか 

スーザン・ケインという作家が「内向型人間の時代 社会を静かな人の力」*1を出版し、ベストセラーになった。本の概要は「社会的には外向的な人が評価されるが、内向的な人には外向的な人間にはない強みと能力がある」というものだ。私はまちがいなく、純度の…

静寂は何を奏でる

異国でのはじめて朝。時差のせいもあって、早めに目が覚めた。モーニングコールは頼んだ時間より10分以上遅れて鳴った。多分、今時モーニングコールを頼む人なんてほとんどいなくて、フロントの人も忘れていたのだろう。電話の声が、心なしか申し訳なさそ…

ロシアの夜には火花が似合う

飛行機がモスクワのシェレメチェボ空港に到着。 実は、モスクワの空港は、初めてではない。2X年前の海外旅行の際、乗った飛行機がモスクワ空港に立ち寄ったのだった。その時は、ロシアはまだソ連だった。空港はこんなにきれいじゃなく、夜だと言うのに電気…

翼よ!あれが莫斯科の灯だ

いよいよ出発当日の朝が来た。荷物が詰まったスーツケースを引きずって歩くことになかなか慣れなくて、予行練習をしておけばよかったと思った。行きの成田空港までの交通手段は、スカイライナーにした。値はちょっと張るけれど、とにかく早い。車内は私を含…

迷わず行けよ行けば迷うさ

今回はモスクワ旅行に向けての準備ダイジェストをお届けします。 B月最終週とりあえず一人旅が確定したので、旅行会社に見積もりをメールで依頼。翌日からパスポート申請、クレジットカードを作成、スーツケースを買ったり、ロシアの情報を調べたりと、普段…

おろしや国ひとり旅、確定す。

ロシアは、あれだけ大きくて歴史がある国なのに、どこかマイナーなイメージがある。ソビエト社会主義共和国連邦という、閉じられた時代があったせいもあるけど、それにしたって崩壊したのは四半世紀も前だ。とにかく、国の規模に対して情報が少なすぎる。大…

深海魚は地上を目指す

空気を読め、と言う言葉がある。「KY」と略されて流行語にもなった。私は、空気の読み方がわからない。空気というものが読めなくて、子供の頃から上手に人の輪に馴染む事ができなかった。そのうち、周囲と同じ行動をすればなんとかなるという処世術を身に…

ステップ・バイ・ステップ

システマが他の武術と一線を駕すのは、技術的に色々あるのだろうけど、そこは置いといて、なによりも創始者であるミカエル・リャブコ師(以下ミカエル)がご存命ということではないだろうか。そう、これを書いている2016年11月時点で、生きているんで…

私は「わからない」に出会う。その2

長い引きこもりの賜物か、天性のものなのか、私は素晴らしいほどの方向音痴である。システマ初参加の予約当日。会場への所要時間に30分上乗せして家を出たというのに、結局迷って、練習場である体育館に10分近く遅れて到着した。システマの予約は、プラ…

私は「わからない」に出会う。 その1

201X年某月某日。私はロシアのモスクワいた。確か私は、3、4年前まで、ほぼ引きこもりのような生活をしていたはず。臆病な上に不器用で、人にも社会にも対応できない私は、ちょっとしたことで、すぐに自分の世界に閉じこもる。自分は一生、閉じこもった…

はじめに

私は呼吸の仕方がわからない。と言うと、変だと思うかもしれない。もちろん、生まれて産声を上げたときから今日まで、私は呼吸をし続けている。呼吸器系の持病があるわけでもない。目の前にある空気を、吸って吐く。ただ、それだけのことに私は難儀する。も…