読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

静も動も何もかも、全て。

システマ ロシア旅行

 

観光時間40分(道に迷った時間含む)。ベラルースカヤに戻ってきました。もはや地元感覚。

 夜遅くのベラルースカヤ駅周辺。

f:id:rice-eater00:20170107000420j:plain

 

 

夕食はロシア料理のファーストフード店「テレモーク」にした。このお店もSさんのおすすめ。
注文の際、英語メニューを頼んだら、アジア人の男性店員さんに英語で「中国の人ですか?」と聞かれた。
「違う」とこたえると、ちょっとバツが悪そうな顔をして、そのまま英語でオーダーをしてくれた。
彼は中国出身の人で私が中国の人だと思い、中国語で対応してあげようとしたのだろう。
そんなバツが悪そうにしなくていいのに。異国の地で母語を聞けたら、誰だって安心するし、嬉しいと思う。これからも、「中国の人ですか?」と問いかけるのをやめないで欲しい。
 シーザーサラダ、ブリュヌイ(ロシアのクレープ)、ボルシチ、白樺のジュース。どれも美味しかった。ブリュヌイは中の具が甘いのからおかず系まで色々あります。

f:id:rice-eater00:20170106235956j:plain

 

 

異国の地で母語、ということで思い出したので書いておく。
ロシアの道幅が広い道路は、横断歩道よりも地下道があることが多い。
その地下道に、日本のDAIDOの自販機があった。しかも、日本語表記の飲み物が販売。

f:id:rice-eater00:20170107000243j:plain

f:id:rice-eater00:20170107000742j:plain

想像して欲しい。日本で、人通りの少ない道に、ロシアのメーカーの自販機があって、「кофе」とか「Яблочный сок」と書かれた飲み物が売っているところを。*1
購入し、それを飲もうと言う猛者は、多くないと思う。
この自販機で飲み物を買う人いるのかな?日本人以外で。

 

 

ベラルースカヤもホテルと本部の往復だったので、食後の運動もかねて、ちょっとだけ町を探索してみようと思った。
気になっていた「ホワイトスクウェア」。ビジネスビルが並ぶ一角。

 

f:id:rice-eater00:20170107000340j:plain

f:id:rice-eater00:20170107000350j:plain

日本の丸の内にとてもよく似ていた。この写真、「丸の内です。」といってもばれないと思う。
とてもオシャレな空間だったけど、ビジネス街って世界各地、こんな感じなのだろうか。
グロバリーゼーションとはアメリカ化すること、といった皮肉を聞く。それが本当かどうかは、私には判断できない。けれど、気候も歴史も文化も違うのに、そこにある風景が統一化されていくのは、すごく不思議な気がした。さきほど、モスクワ中心部で「ソ連」を見て来た私にとっては、なおさら。
そうかと思えばビジネス街のど真ん中に、まさしくロシア!な教会があったりする。

 

f:id:rice-eater00:20170107000756j:plain

f:id:rice-eater00:20170107001255j:plain

ソ連の中に近代があって近代の中にロシアがあるという、構図。
外気はマイナスに回って、とても寒かったけど、私はこの風景が面白くてしばらく眺めていた。 

現在の社会は社交的で明るい人が主導権をにぎりやすくできている。
だから、子供の頃から、親や教師、メディアは、こぞって「ポジティブ、積極的、楽観主義であれ」というメッセージが心に打ち込んでくる。
「明るく元気な子」になれない自分はダメな人間なのでは?と苦しむ人は多い。 

ステマは身体と精神を、最良に導くものだという。
ならば、システマが目指しているのは、内向的な人間を外向的に変えることなのだろうか。
外向的な気質に変われば、その苦しみから解放されるのだろうか。
実際、システマがメディアで紹介される際、参加者が「明るく前向きになった」という効果を謳うことが多い。
生き物は、その種の中で一定数、生存に不利な個体が生まれるようにできているという。それは「奇形」ともいわれる個体も含めて。
種を永続させていくためなら、強い遺伝子だけが残り、弱い遺伝子は淘汰された方が効率がいいはずなのに、なぜ弱い個体を一定数、作り出すのだろうか。
そもそも、有利とか不利は、その時その場所の環境において、基準が刻々と変わり続けるものだ。
明るくポジティブが不利になる時も場合によってはあるのでは?
だから、どんな状況になっても種が存続できるように、少数ながらも、遺伝子はネガティブな個体の存在を生み出すように、プログラミングしているのではないだろうか。
その多様の中の一つとして、人見知りや内気やネガティブ思考もあっていいのでは。

 

お城かと思ったら銀行でした。↓

f:id:rice-eater00:20170107001425j:plain

私たちは、その時の時代や社会の基準で、勝手に勝敗や順位を決められて一喜一憂して過ごしている。
でも思うに、そんな小さな基準じゃなくて、強さといわれるものは、多様さのことなんじゃないだろうか。
それは、つまり、すべて「在って」いいということだ。
ステマが何を目指しているのかは、私にはわからない。
だけど、私がこうやって、ぼお~っと教会を眺めている間にも、世界は変わり続けている。
その中で、変わるものがあってもいいし、変わらないものがあってもいい。
変わりたくなくても、変わらずにはいられなかったものも、変わりたいのに、変われないものも、あっていい。
私は、ジャッジしない。優も劣もつけない。
それら、すべてを祝福し、肯定する。
それは私のためでもある。 

 だから、私も在っていいことにした。

 

この日の晩、私は二日間、ベッドカバーを掛け布団にして寝ていた事を知った。
つまり、ベッドカバーと掛け布団の間で、睡眠をとっていたのだ。「こんな薄い布団一枚で眠るなんて、やっぱりロシア人は寒さに強い。」なんて思っていた。
旅慣れていないんだなあ。 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 お返事はできませんが、なにか言いたい、聞いてほしいということがあったらなんでもどうぞ。もちろん、あなたがお話しした内容を第三者に言うことや公表することはありません。

なんでもフォーム

*1:кофе→コーヒー。Яблочный сок→リンゴジュース