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与えよ、さらば君の拳に星は宿る

今回の旅行で私にとって何だったのだろうか、と考える。
それは同時に、私にとってシステマとは何だったのかと考えることと同じでもある。 

まず、「人見知り」については、相変わらずといったところ。
でも、私は自分が思っているよりも、ずっと人が好きだと言う事を知った。

ビクビクと逃げ腰でも、これからも人と接する事をやめないと思う。
人好きな人見知りという、やっかいでアンビバレンツな性質と折り合いがつく日が来るのか。
それと、システマについて。
私は、システマを通して、「身体感覚を失っていた」ことに気が付いた。
気が付かなければ、幸せだったのかな、と思った時もあったけれど、それは違う。
四六時中息苦しくて、わけがわからないものに蝕まれていく世界に私はいたくない。
だから、私は今、システマで身体を取り戻す過程の中にいるのではないかと思っている。
乖離していた身体と精神をつなぐ旅の最中。目的地はどこなのか、何も設定していない。
方向音痴の私がどこにたどりつくのか、わからない。けれど、それも、またご一興。

 そういえば、システマを習い始めてから、ロシア旅行に飛び出すまで(飛び出してからも)、私のそばには常に「わからない」があった。
思えば、すべての始まりは「わからない」からだった。
ステマの本を読み「わからない」と先生に会いに行った。
誰もが「わかる」ものが、何一つピンとこなくて、いつまでも「わからない」ことに悩んだ。
「わからない」こと罪悪感を感じて、自己嫌悪に陥ることも多々、あった。
だけど、「わからない」は、臆病な私を、海を向こうのモスクワ本部の創始者ミカエルまで運んだ。 

モスクワ帰国後、これを書いている時点で、先生とはまだ会っていない。書いている途中、先生が稽古中に言った言葉が、ふと、よみがえったので書き残しておく。

 

「なんでもかんでも『わかった』って思ってるとそこで思考停止して成長が止まっちゃう。それは『わかった』ようでわかった気になってるだけのことがほとんど。わからないモヤモヤを大切にしてわからないままでも進んでいった方がいい。」

 

これからも私は「わからない」ものは「わからない」と言って、「わからない」ことを原動力にして動き続けていくと思う。
そして、私はなにより「わからない」ことを、愛している。

臆病な上に不器用で、人にも社会にも対応できない私は、ちょっとしたことで、すぐに自分の世界に閉じこもる。
自分は一生、閉じこもった方が、幸せなのかもしれない。そう思っていた。
でも、ゆっくりでも、一歩、二歩と進んでいくと、何かを奪おうとする人よりも、与えてくれる人のほうがずっと多かった。

これを読んでくれた「あなた」は、システマを習っている人なのか、習っていた人なのか、これから習う人なのか。
とにかく、どこかで、今を生きている人なのでしょう。
私も、今、ここに生きています。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

 

 

鈍い獣は呼吸するため旅に出る。(了)

 

 

 

 

 

 

創始者のミカエル・リャブコ。笑う大天使(ミカエル)

 

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今回のロシア旅行は終わりましたが、ブログは今後も続けていけたらと思います。

 

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