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鎖をめぐる何やら

結構前の稽古のことだった。

先生が「そこのスーパーでチェーンの特売がやっていたので、買ってきちゃった!」と言わんばかりの大量のチェーンを持ってきて、ジュララっと畳の上に置いた。
チェーンとは、別にロシアの特殊な武器名とかではなく、そのまんまの、あの「鎖」のことだ。
ステマにチェーンを使ったワークがあるとは聞いていたけれど、今までずっとやったことがなかった。*1
初鰹、初詣、初音ミク、といろいろ初が付くものがあるけど、初チェーンだ。
「いよいよ私もチェーンデビュー!!」と、はしゃぐべきか迷ったけれど、テンションが低いタイプの私は「ああ、これが噂に聞いていたチェーンワークかあ……」といった、薄~いリアクションでチェーンをお迎えした。
チェーンが武器、と言えば聖闘士星矢アンドロメダ瞬が真っ先に思い浮かぶ。「ネビュラチェーン!!(アンドロメダ瞬の必殺技名)」と叫びながらこのワークをやったら、楽しいかも、と思ったけれど、たぶん、盛り上がるのは私一人だけだと思って自重した。

ワークの内容は、まずは、チェーンで打たれると、どういった痛さなのかを試す。

人と組み、打つ側と打たれる側に分かれてジャラジャラペチペチやりあう。(もちろん、打つ側は本気で打ったりしない)打たれる側はその痛さを、打つ側はどういう力加減で打てばいいのか、鎖がどんなものなのかを、まずは体で知る。(なんであれ、扱うものの特性を知るというのはとても大事なのです。)

そして、その後は、自分に振られた際の「受け方」の練習へと移行した。

チェーンの遠心力が加わった動きと速さに合わせて、一番ダメージの少ない位置と、体の面を探す。続いて、受けたチェーンの力を利用して、チェーンを逆に相手に返す、といった「受け方」「返し方」をワンセットで練習した。

こうしてチェーンを使って、いろいろなワークを行ったわけだけど、中でも特に面白かったのが、チェーンを引っ張るというものだった。
二人一組で、お互いチェーンの両端を持って、片方が引っ張る。
綱引きのようにグ~っと力いっぱい引くと相手は、踏ん張ってこらえることができる。けれど、こちらが脱力して、鎖を軽く「クッ」と引くと(うまく言えない)相手は全身に力が伝わり、こらえることができずに体制が崩れてしまう。体重差があってもだ。(私は、このワークは男の人と組んでいた。)
人と人の間に「物」を介しているというのに、引っ張り方で力の伝導の仕方が変わるのだ。
この「物」が紐や棒だったらどうなのだろうか。
その場に紐や棒がなく、比べることができなかったけど、チェーンは、たくさんの環をジョイントさせてできているものなので、力の伝導がやっぱり違うのではないかと思う。

チェーンといえば、アンドロメダ瞬以外に、高橋留美子の「うる星やつら」に出てくる、体に鎖をたすき掛けした「弁天」というキャラクターがいた。
一緒に組んでる人に「そういえば『うる星やつら』の弁天ってキャラ、鎖つけてましたね。」と言ったら、「そうだね。」と一言、薄い反応が返ってきた。
うる星やつら」知らない人だったのかな?と思ったけど、知っていても、自分に振られたら、返答に困ることを言ってしまったと今になって思った。
ブルーザー・ブロディの方がよかったかもしれない。

自重とは何かをチェーンとともに考えさせられる一日だった。

 

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なんでもフォーム

*1:古株Sさんによると、チェーンワークはめったにやることがないそうです。

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