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バク転・逆立ち・地球体操

連休の最終日。浅谷 康さんが主宰するワークショップに参加した。
浅谷 康さんはオーストラリア在住のスタントマン、ダンサーで、世界中から映画や特撮のオファーがある業界では有名な方だ。
その忙しい浅谷さんが連休に来日されてワークショップをやる、とシステマを習っているSさん*1から聞いた。
ステマを習う人たちの間でも、浅谷さんのワークショップは教え方が上手で面白いと、とても評判が高い。
以前の私は新しいことは避けていたけれど、最近はとりあえず体験してみようという気に傾いてきている。浅谷さんが来日するのは年に1回か2回。こののチャンスを逃すまいと思った。
私が申し込んだ連休最終日のワークショップは全部で3コマの構成だった。
午前が「バク転教室」。午後は「逆立ち教室」ラストの夜の部は「地球体操」。
私は午前のバク転教室に参加して、体力がもったら、「逆立ち」か「地球体操」どちらか一つ参加しようと思い、主催のN先生にその旨を伝えて申し込んだ。
そう、私は生まれて初めてバク転をしたのだ。
もちろんワイヤーの補助がついてのバク転だったけれど、記念すべき人生初バク転。
バク転に至るまでの練習は新鮮で楽しかった。
最初からワイヤーにつるされてバク転を練習するのかと思ったら、ワイヤーは最後の最後だった。時間のほとんどはバク転の時の体の使い方や後ろに倒れる恐怖心に慣れる感覚に費やした。
その練習のおかげで、バク転はまったく怖くなかった。根拠などないけど、浅谷さんがワイヤーを握ってくれていれば、自分はバク転できると勝手に思い込んでいた。
バク転している時は一瞬の出来事で自分で自分がどうなっているかはわからない。
でも、なんとなく予想以上にうまく回れた気がした。
浅谷さんも初バク転とは思えないと褒めてくれたし、Sさん夫婦*2もきれいにバク転できてたよ、と言ってくれて、すごくうれしかった。
そのまま調子に乗って朝10時から夜9時まで浅谷さんのワークショップに出てしまった。(※通しじゃなくて、お昼休憩3時間くらいあります。)
最後のコマの「地球体操」は沢山の人が参加されて大盛況だった。
そこで驚いたことがあった。
参加された人の中には、連休前半にも浅谷さんのワークショップに参加されたリピーターが多かった。その人たちが口々に「翌日、筋肉痛でまともに動けなかった。」「くたくたになって、次の日はなにも手につかなかった。」と言っていたのだ。
夜8時過ぎた段階で、私は体力的にもまだ余裕だったし、体もどこが痛いとか一切なかった。翌日、筋肉痛と疲労に襲われるのかなあ、と思ったけれど、何事もなく仕事に行った。
それで初めて、まがりなりにも、システマに通い続けている効果を思い知った。
これだけの時間動いても、他の人がひーこら言っている動きにも、ダメージが蓄積されることなく、私の体は「こなせる」のだ。
「上手い」「センスがある」とかは自分ではさっぱりわからないけれど、ただひたすら「消耗しない」体に作り替わったのかもしれない。
もちろん意識して効率よく動いてみようとは思っていない。体が勝手にそうなったのだと思う。へっぽこなりにも腰を据えて続ければ、それなりに変わってくるということをシステマ以外の動きを通して自覚することができた。

浅谷さんの体や動きにもびっくりさせられることが沢山あったけれど、それは私がここで感想を書くよりも、彼の活躍をみた方が早いと思う。
ここに書いて、浅谷さんに届くかどうかわからないけれど、書きたいので書いておく。

浅谷さん、どうもありがとうございました。また、来日された際はよろしくお願いします。

丸一日の運動を終えて、退室する時、主催のN先生が「今日一日、最後まで体力が持ったね」と声をかけてくれた。
私は嬉しくてN先生に「今日は一日ありがとうございました。」とお礼を言うつもりが「一年間ありがとうございました。」と言ってしまった。
体の方は変わっても、沢山の人に接すると精神が疲労する体質は改善されていないと思い知ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:私よりもかなり以前からシステマを習っている人。カテゴリー「ロシア旅行」に何度か名前が出てきています。

*2:Sさんはご夫婦でシステマを習っていてバク転もご夫婦で参加された